「分からないまま進ませない」とは何か|元教頭が27年かけてたどり着いた指導の本質

夕暮れの教室
山近克彦

こんにちは!

Well-Being coaching 代表

山近 克彦(かつ)です。

分からないまま進ませない

私のコーチングを表す言葉として、よく使っています。

でも正直に言うと、この言葉を初めて聞いた方は、こう思うのではないでしょうか。

「どのコーチだって、そうしているんじゃないの?」

そうなんです。
言葉だけ見ると、当たり前のことに聞こえる。

でも私がこの言葉に込めているのは、27年間の教育現場で骨の髄まで叩き込まれた、もう少し深いものです。

今回は「分からないまま進ませない」とは何か、その本質をお伝えします。

原点は、ひとりの5年生の女の子だった

運動場の夕方。長い影が伸びている女の子

教員になって何年か経ったころ、友達とのトラブルを繰り返してしまう5年生の女の子がいました。

距離感がうまくつかめない。でも、なぜそうなるのか本人も分かっていない。

あるとき、「友達を無視した」という出来事が起きました。

私は彼女に聞きました。

「なんで無視したの?」
「腹が立ったから」

「なんで腹が立ったの?」
「私だけ誘ってくれなかったから」

「なんで誘われなかったと思う?」
「…私のことが嫌いだからじゃない?」

「なんでそう思うの?」
「…」

しばらく沈黙が続きました。

そしてポツリと言いました。

一緒に遊ぼって、言えなかっただけだった

これです。

「友達を無視した」という表面の問題の奥に、「自分から声をかけられなかった」という本質があった。

「今度からどうする?」
「一緒に遊ぼって言う」

それだけで、トラブルは激減しました。

表面のまま進ませていたら、何も変わらなかった。
根っこまで一緒に掘り下げたから、解決できた。

これが「分からないまま進ませない」の原点です。

「分からない」は表面じゃない

霧の中の一本道。先が見えないけど道

コーチング起業の世界に入って、私は自分自身が苦しむことになります。

起業してみると、あらゆることが分からない。

でも困ったのは「分からない」ということが、自分でも分からないことでした。

メンターに質問すれば教えてもらえると分かっている。

  • でも、自分のやっていることを否定されたくない。
  • 素直でいたいとは思いながら、依存はしたくない。
  • 稼げるようになりたいけど、信頼してくれる人を裏切りたくない。

そんな葛藤が渦巻いていました。

「山近さんが稼ぐことが、クライアントさんにとって一番。集客をしてください」

メンターにそう言われても、腹落ちできなかった。

それは知識・技能の話ではありませんでした。

  • 今やっていることが本当に正しいのか分からない。
  • 自分が大切にしたいことが、本当に大切なのか分からない。
  • 新しいことは、すべてが分からない。

「分からない」の種類が、こんなにたくさんあるとは思っていなかった。

そのときに気づきました。

「分からない」は十人十色なんです。

  • 知識・技能が分からない人もいる。
  • 方向性が分からない人もいる。
  • 自分の気持ちが分からない人もいる。
  • 何が分からないかすら分からない人もいる。

抽象的なアドバイスが響く人もいれば、具体的な手順がないと動けない人もいる。
習得(頭で理解する)から入る人もいれば、感得(体で感じる)から入る人もいる。

どちらが正しいということではない。
習得も感得も、両方あって初めて「会得」できる。

ただ、どちらから入るかは、ほんとうに人それぞれです。

教員27年・スポーツ監督13年で培ってきた「この人は今、何が分かっていないのか」を見極める技術が、ここで初めてコーチングに活きてくると気づきました。

「分からないまま進ませない」とは、個別最適に根っこまで掘ることだ

2つの経験を通して、私がたどり着いた定義です。

「分からないまま進ませない」とは、表面の問題に飛びつかず、その人の「分からない」の根っこを一緒に掘り下げることです。

そしてその根っこは、人によって場所が違う。

だから個別最適でなければ意味がない。

「とりあえず行動しよう」と言うのは簡単です。
でも、何が分からないかも分からない状態で行動しても、ぬかるみにはまるだけです。

5年生の女の子が「友達が嫌いだからだ」という表面の思い込みのまま進んでいたら、何も変わらなかったように。

根っこまで一緒に掘り下げて、初めて「これをすればいい」が見えてくる。

そこで初めて、人は動けるようになります。

具体的に何をしているのか

手書きのノートとペン。温かみのある木のテーブル。

分からないまま進ませない」を実現するために、私が実践していることを紹介します。

❶ 120分のマンツーマンセッション
理解不足があれば延長します。「時間になったので今日はここまで」はしません。

❷ 365日チャットサポート
24時間以内に返信します。「分からない」が生まれた瞬間に対応します。

❸ 画面共有での同行サポート
PC操作やツール設定も、一緒に画面を見ながら実行します。「やってみてください」ではなく「一緒にやりましょう」です。

❹ ナレッジサイト・セッション録画
「あのとき何て言ってたっけ」という場面に備えて、すべて振り返れる環境を作っています。ここぞの場面では、録画させてもらうようにしています。

これらはすべて「分からないまま進ませない」ために設計したものです。

その結果、何が起きたか

開封率90%のステップメール。
体験セッションの成約率80%。
クライアントの収益化・独立を多数実現。

数字は後からついてきたものです。

一番大切なのは、クライアントが「分かった」という顔をして次の一歩を踏み出す瞬間です。

5年生の女の子が「一緒に遊ぼって言う」と言ったときの顔と、重なって見えます。

この記事のテーマを深掘りしたい方へ

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おわりに

朝の光が差し込む空間。窓・木漏れ日

分からないまま進ませない

この言葉は、5年生の女の子が教えてくれました。

そして起業して自分自身が苦しんだことで、「分からない」の深さと多様さを、身をもって理解しました。

  • 表面の「分からない」に飛びつかず、根っこまで一緒に掘り下げる。
  • その人の「分からない」の種類を見極めて、個別最適に対応する。
  • 習得も感得も、どちらから入るかはその人次第。

27年かけてたどり着いたこの指導の本質を、コーチング起業の世界でも証明し続けます。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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ABOUT ME
 <h3>山近 克彦(かつ)</h3>

山近 克彦(かつ)

Well-Being coaching 代表

「育てる力」を活かした
 コーチング起業コーチ


49歳で教頭職を早期退職し、50歳でビジネス経験ゼロから起業。

起業6ヶ月で月100万円を達成し、現在独立3年目。

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■ 主な実績


・クライアントの収益化・独立を多数実現
・教員歴27年・元教頭・文部科学大臣優秀教職員受賞
・スポーツ監督歴13年・全国制覇・全国最優秀監督賞受賞


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