コーチングの体験セッションを案内するとき|申込み前に伝える4つのこと

体験セッションを案内するとき、どんなことを書いておけばよいのでしょうか。
体験セッションは、継続的なサポートを申し込む前に、不安や悩み、そして希望、どんなサポートが合うかを話す個別相談です。
提供する側には分かっていても、初めて読む方には分からないことがあります。何を相談できるのか。料金はいくらか。相談したら、そのまま契約することになるのか。
私のところに相談に来てくださる方は、ホームページをよく読んでから来られる方がほとんどです。私が大切にしていることを、会う前から知ってくださっている。その積み重ねを、ありがたく感じています。
ただ、よく読んでくださることと、必要なことがすべて伝わっていることは同じではありません。
教員として27年間、大切にしてきた「分からないまま進ませない」。この姿勢は、相談が始まる前の案内にも必要だと考えています。
この記事では、体験セッションを提供する方に向けて、申込み前に伝えておきたいことを4つに整理します。
1.何を相談できる時間なのか
「体験セッションを受け付けています」だけでは、どんな話をしてよいのかが伝わりません。
まず、どんな状態の方に向けて、何を一緒に考える時間なのかを書きます。
私は2026年の「5日間動画講座」で、最終日のメールから体験セッションの案内ページへ進めるようにしました。必要だと感じた方に読んでいただき、内容に納得してから申し込んでいただくためです。
そのページには、「起業を決めていなくても、大丈夫です」と書きました。そして、相談ですることを「今の状況を整理する」「モヤモヤの正体をつかむ」「これからを言葉にする」の3つに分けて伝えました。
起業を決断してからでなければ相談できない、と思ってほしくなかったからです。何を話してよいか分からない方にも、その時間の使い方が見える案内を目指しました。
「人生を変える」「可能性を引き出す」という言葉だけでなく、その時間に何をするのかが見える説明にします。話を聴いて整理するのか、具体的な方法を提案するのか。必要なら、その違いも伝えます。
一度の相談で扱える範囲も大切です。方向性を整理する時間なのか、成果物を一緒につくる時間なのか。受ける方と提供する側で、期待することが大きく違わないようにしておきます。
2.どんなサポートができ、どこまでが対象なのか
相談に来る方が求めていることと、自分が提供できることが合うか。その判断材料も、事前の案内に必要です。
たとえば、商品づくりを支えるサービスでも、考えを整理する支援と、販売用のページを制作する仕事は違います。「起業をサポートします」とだけ書くと、どちらも含まれると受け取られるかもしれません。
一緒に考えること、自分が作業すること、本人に取り組んでいただくことを、できるだけ具体的に伝えます。
対象外のことがあれば、それも書きます。できることを大きく見せるより、実際に引き受けられる範囲を伝える方が、相手も選びやすくなります。
支払える金額だけで、その方の本気度は分かりません。
費用を用意できるかと、真剣に取り組みたいかは、別のことです。一方、提供する側にも、引き受けられる内容や時間には限りがあります。その条件を曖昧にせず伝え、お互いに合うかを確かめるための案内にします。
相談の中で相手の希望や大切にしていることをどう聴くかは、こちらの記事に書いています。

3.料金・時間・準備することを見つけやすくする
内容に関心を持っても、所要時間や料金が分からなければ、自分の生活や仕事の予定と照らして考えられません。
相談自体の料金、所要時間、オンラインか対面か、申込み方法を、見つけやすい場所にまとめます。事前に回答していただく質問や、用意するものがあるなら、それも伝えます。
当時の私の案内ページでは、Zoomによるマンツーマンで90分、サービスの説明も希望する方は120分ほどになると記載しました。相談の料金、事前の銀行振込、フォームまたはメール返信で申し込めることもまとめました。
申込みをいただいた後の確認メールでは、日程調整、事前アンケート、当日の案内、体験セッション、事後アンケートという流れを伝えています。事前アンケートでは、これまでのコーチング経験や、今困っていること、起業の目的などを伺い、前日までに回答していただいています。
これは、申込み後にお送りしている案内です。申込み前のページにも「事前アンケートへの回答をお願いすること」「申込み後に日程を調整すること」を短く添えれば、必要な準備がより分かりやすくなります。
特に、体験セッションの料金と、その後の継続的な支援の料金は区別して書きます。無料なのはどこまでか。有料の案内があるのか。読んだ方が取り違えない表現にします。
日程の変更やキャンセルの扱いが決まっている場合は、申込み前に確認できるようにしておきます。
説明を増やすだけではなく、必要な情報を探しやすく整えることも大切です。料金を知るために何ページも探すようになっていないか。スマートフォンでも、申込み前に条件を確認できるか。実際に読む順番で見直してみてください。
4.相談の後にどう進むのかを伝える
相談の後に継続的なサポートを案内する予定があるなら、そのことも先に伝えます。
その場でどんな説明をするのか。検討する時間を取れるのか。申込みを希望する場合は、どこから手続きするのか。実際の進め方に合わせて書きます。
「相談だけで終えても大丈夫です」と案内するなら、実際の対応もその言葉に合わせます。安心して申し込める言葉を置くだけでなく、その後のやり取りまで一致させたいところです。
ブログやメール、申込みページで説明が食い違っていないかも確かめます。まだ古い料金や、終了した募集の案内が残っていれば、そこを直します。
まずは自分の案内文を開いて、次の4つが分かるかを確認してみてください。
- 何を相談できる時間なのか。
- どんな支援ができ、どこまでが対象なのか。
- 料金・時間・事前準備はどうなっているか。
- 相談の後にどう進むのか。
足りない説明が見つかったら、一つ補うところから始められます。
この案内ページを通じて体験セッションに申し込まれた方は1名で、その方は、その後の継続的な支援も契約されました。ただ、この1件だけで案内ページの効果が分かったとは言えません。申し込まなかった方の理由も分かりません。
私が準備したのは、相談する方にも私にも大切な時間があり、受ける方には費用もかかるからです。相談する前に内容を確かめ、自分に合うかを考えられるようにしておきたい。そのための案内でした。
実際の相談を終えた後には、案内していたことが伝わっていたかを振り返れます。その確認方法は、こちらの記事にまとめています。

会う前に分かることを増やし、会ったときには、その方の話を丁寧に聴く。「分からないまま進ませない」を、申込み前から大切にしたいと思っています。







