SNS集客に疲れたコーチへ|Xは営業マンではなく「証人」でいい
先に、事実を三つ、お見せします。
ひとつ。
起業3年目のある日、5日間の動画教室の募集を始めた初日、4名が申し込んでくださいました。
その4名は全員、2ヶ月前に私のメール講座へ登録してくださっていた方でした。新規の飛び込みは、ゼロです。
ふたつ。
ある時ご契約くださった元小学校教員の方は、
3ヶ月間、私のXとブログとホームページを片っ端から読んでから、体験セッションにお見えになりました。
お見えになった時点で、すでに契約を決めていらっしゃった。
みっつ。
この3ヶ月間、私は一度も、営業をかけていません。
売り込まない人間のところに、なぜ人が来るのか。
この記事は、その仕組みを、私の失敗ごと開示するものです。
結論から言います。
Xは、営業マンじゃない。「証人」ぐらいが、ちょうどいい。
Xを営業マンだと思っていた
最初から分かっていたわけではありません。
むしろ逆でした。
起業して間もない頃、私はXを営業マンだと思っていました。
無理もなかったと、今は思います。
コロナ禍でSNSが一気に生活へ入り込み、終息した頃にはAIが現れ、この3年で世界は別物になった。
その渦の中で、SNSは「うまく売る場所」だという空気が、確かにありました。
私も、その空気を吸っていた一人です。
だから、Xを営業マンとして扱いました。
成績を毎日問い詰める。
どうして数字が伸びないんだ。このやり方で合ってるのか。投稿の型か。時間帯か。文字数か。
申込み通知のメールを開くのが、嫌になりました。
どうせ来てないだろうと思いながら開く。
やっぱり来てない。
そのショックは小さい。
でも、積み重なる。
ある夜、ほとほと疲れ果てて、気づいたんです。
疑っていたのは、数字だけじゃありませんでした。
プラットフォームを疑う。メンターのアドバイスを疑う。書籍を疑い、YouTubeを疑う。
しまいには、来てくれるはずの見込み客まで疑う。
そして最後に、いちばん疑ってはいけないものを疑い始める。
「今やっていること全部、意味がないんじゃないか」と。
私は数字に疲れていたんじゃない。疑うことに、疲れ果てていたんです。
そして、もっと厄介なことにも気づきました。
うまく説明してやろう、うまく売ってやろうと思った瞬間、投稿が営業トークに変わる。
相手を説得しよう、動かそうとする気配は、こちらが思う以上に、すぐ見抜かれます。
信頼が、だだ落ちする。
実績ゼロなのに月商100万のビジネスモデルを売ろうとしていた、あの頃の卑しい自分を、今でも覚えています。
今なら分かります。
コーチングが売れない本当の理由は、スキルではなく信頼にある。
かつての私は、その順番を完全に取り違えていました。
営業マンをやめて、「証人」になった
だから私は、Xの役割を根本から変えました。
営業マンではなく、証人。
証人がやることは、たった一つです。
見たこと、体験したことを、嘘偽りなく、そのまま語る。
うまく話す必要はない。説得もしない。
ただ、自分に起きた事実だけを積み上げていく。
申込みが来なくて、メールを開くのが嫌になった夜のこと。
実績ゼロで高額商品を売ろうとして卑しかった自分のこと。
クライアントさんの何気ない一言に、ビクッとした瞬間のこと。
飾らない事実を積み上げると、不思議なことが起きます。
信頼が、自然にたまっていく。
その証人スタイルが、冒頭の事実を生んだ
なぜそう言い切れるのか。
冒頭の三つの事実に、戻ります。
動画教室の初日に申し込んだ4名は、全員2ヶ月前からの読者でした。
私が募集開始と同時に売り込んだわけではない。
2ヶ月間、私の証言を読み続けた方が、募集を待っていたかのように動いてくださった。
3ヶ月間、黙って読んでいた元教員の方は、契約を決めてからセッションに来ました。
その方が、事後アンケートにこう書いてくださっています。
ビジネスを始めた当初、不安だった気持ちが赤裸々に語られていて、現在の私と同じ状況だと思い、本音でしっかり語ってくださる方だなぁと思いました。
刺さったのは、私のノウハウでも、実績自慢でもありませんでした。
不安の証言です。
うまく書けていない、飾りのない、ただの事実。
それが、信頼に値するかどうかの判断材料になっていた。
私が営業をかけたことは、一度もありません。
ただ、証言台に立ち続けただけです。
信頼は、名乗るものではなく、積まれるもの
「私は信頼できる人間です」
そう書いても、信頼はされません。
信頼は、名乗った瞬間に生まれるものではなく、
事実が積み重なった結果、相手の中に勝手にできあがるもの。
だから私にできるのは、証言台に立ち続けることだけ。
今も、申込みが来ない日はあります。
でも、メールを開く指はもう止まりません。
Xに営業成績を問い詰めるのを、やめたからです。
売るのは、営業マンの仕事。
信頼を積むのは、証人の仕事。
起業3年で分かったのは、先に必要なのは、いつだって後者の方でした。
私はこれからも、証言台に立ち続けます。
事実を置き、判断は、それを読むあなたに委ねる。
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