40代・50代コーチング起業|ネガティブを成功の味方にする思考術

起業して間もない頃、あなたはこんな経験をしていませんか?
- 「今日も成果が出ない・・・」
- 「このまま続けていいのだろうか・・・」
- 「他の人はどんどん進んでいるのに・・・」
起業当初は孤独です。独りで考え込み、独りで不安に押しつぶされる。
そんな堂々巡りの毎日でした。
ふと気づけば、やる気いっぱいのはずだった自分は過去の自分。 自己嫌悪する回数が、日に日に増えていきました。
「ポジティブにならなきゃ」
そう思って本棚に手を伸ばしたのは、何度も読み込んだお気に入りの自己啓発本。
自分で付箋を貼ったページを開けば、今の自分に言ってほしいことがちゃんと書いてあります。一時の安らぎを得られるんですよね。
でも、それはほんの一時だけ。
自己嫌悪に蓋をして、やり過ごしただけなんです。
明日も、自己嫌悪がひょっこり顔を出し、自己啓発本を読み漁っては、蓋をする。 明日も、また明日も・・・。
この繰り返しで、いつしかポジティブを演じる自分、「ポジティブ偽装」するようになっていきました。
自己嫌悪に蓋をし、正しい判断ができなくなった嘘のポジティブ。心には、黒いネガティブを押し込めたまま。
こんな状態で、起業を成功させることができるのでしょうか?
この記事を通して、新しいことに挑戦するみなさんにとって、私の苦い経験がお役に立てば嬉しいです。
ネガティブな感情との向き合い方

起業当初、次のようなネガティブな感情がわいてきました。
- このまま稼げなかったらどうしよう
- 本当にやりたいことではなかった?
- これ続けて意味あるの?
- 他の人がすごすぎる!自分には無理かも・・・
- 家族を養えなくなったらどうしよう
- 転職した方が確実だったのでは?
もしかすると、あなたも同じような気持ちになったことがあるのではないでしょうか?
起業当初に苦しんだ私から、みなさんに伝えられる結論です。
- ポジティブなだけでは、進歩しません。ネガティブな自分こそ、成功に導く自分です。
- 決してネガティブな感情は、悪い感情ではありません。
「えっ?それって本当?」
そう思いますよね。私も最初は信じられませんでした。
- ネガティブな自分こそ、成功に導く自分?
- ネガティブな感情は、悪い感情ではない?
- ネガティブな感情って、さっさと消した方がよくない?
こんな疑問が浮かぶのは自然なことです。
実はネガティブな感情こそが、あなたの成長を促す最高のサインなんです。
これに気づくまで、私も理解するまで時間がかかりました。
でも、この気づきこそが、私のコーチング起業を軌道に乗せる大きなターニングポイントになったのです。
コーチング起業で私が経験した挫折と気づき

ビジネス初心者、ゼロスタートの私は、教頭職を退職してからわずか2週間後にビジネスコーチを依頼しました。
そして、退職してから1ヵ月後には、コーチング起業していたんです。
今思えば、何をそんなに急いでいたのでしょう。
- お金の不安
- こんなところで人生を止まらせたくない
- 今やらなければいつやるんだ!
いろいろな想いがあってのことでしょうが、今思えば単なる焦りでした。
最初は意気揚々とスタートした私のコーチング起業。
でも、現実はそう甘くありません。
案の定、起業4ヵ月目、セールスを3回連続で断られただけなのに、心がぽきっと折れてしまいました。
- もう無理かもしれない
- 私には向いていないのかも
- こんなに頑張っているのに、なぜ・・・
それまで自分を奮い立たせていた「ポジティブ思考」が一気に崩れ去ったのです。
ポジティブ偽装してどんなに自分をメッキ加工で輝かせても、メッキはメッキ。すぐに剥がれ落ちます。
その瞬間、私はハッとしたんです。
「あれ?もしかして、自分はずっと本当の気持ちから逃げていたんじゃないか?」
この4カ月目に気づいたんです。
『完璧主義』や『ジャッジ思考』、『損得勘定』、これまでの人生で身に付けてきた、「不要な価値観や思い込み、固定観念をはずさなければ、ビジネスは絶対にうまくいかない」と…。
27年間の教員生活で培ってきた価値観が、実は起業の世界では通用しない。いや、むしろ邪魔になっていたのです。
「もういらないものは全て捨てよう」
この強い思いが私のターニングポイントでした。
でも、どうやって捨てればいいのでしょう?
それが次にお伝えする「ネガティブ感情を味方につける方法」なのです。
「ポジティブ偽装」と「本当のマインドセット」の比較表
比較ポイント | ポジティブ偽装 | 本当のマインドセット |
---|---|---|
特徴 | 表面的な前向きさだけを強調 | ネガティブな感情も含めて全てを受け入れる |
ネガティブ感情への対応 | 無視・蓋をする・否定する | 認める・寄り添う・手放す |
持続性 | 短期的・すぐに崩れる | 長期的・安定している |
自己認識 | 不誠実・自分に嘘をつく | 誠実・自分を正直に見つめる |
困難な状況での反応 | 崩壊しやすい・挫折感が強い | 回復力がある・柔軟に対応できる |
物事の見方 | 二元論的(良い/悪い) | 多面的・バランスのとれた視点 |
決断の質 | 現実から乖離した判断をしがち | 現実的で質の高い判断ができる |
内面と外面 | 不一致(内と外がバラバラ) | 一致(内と外が調和している) |
他者との関係 | 表面的・共感能力が低下 | 深い繋がり・真の共感ができる |
成長への影響 | 成長が妨げられる | 継続的な成長を促進する |
ネガティブ感情を味方につける3ステップ法

ネガティブな感情が湧いてきたときは、次の3ステップで対処するのが効果的です。
私が実際に試して効果を実感した方法なので、ぜひ試してみてください。
認める→寄り添う→手放す
ステップ1:認める
まずはその感情にフタをせずに認めることが大切です。
たとえば、「今、人の投稿を見て、良し悪しをジャッジしたね」と自分の感情を認めます。
感情を否定せず、まずはそのまま受け入れるのがポイントです。
感情に気づいた瞬間、「あっ、また出てきた」と静かに観察するイメージですね。
ステップ2:寄り添う
次に、「ジャッジすると、結局、自分のこともジャッジして辛いでしょ」と優しく感情に寄り添いましょう。
まるで小さな子どもをなだめるように、自分の感情に優しく話しかけるんです。
- そうだよね、不安になるよね
- 怖くなるのも当然だよね
- 頑張ってるのに上手くいかなくて悔しいよね
このように、自分の感情を理解し、受け入れる姿勢が重要です。
ステップ3:手放す
そして、「もう大丈夫だよ。これはもう必要ないから手放します!」と宣言します。
- このネガティブな感情とは、もうお別れします
- これは過去の自分の価値観だから、今の自分には必要ありません
と、意識的に手放すイメージを持ちましょう。
一度や二度では消えません。
むしろ意識することで、さらにジャッジする機会が増えるかもしれません。
だけど、これがチャンスなのです。
何度も何度も認めては手放すを繰り返すことで、「またか」とその思考を客観的にとらえることができるようになりました。
客観的になるということは、もう自分ではなく、勝手にエゴが自動で動いているだけだと気づくということ。
- あ、また完璧主義が出てきたな
- これは昔の学校の価値観だな
と、自分とネガティブな感情を切り離して見ることができるようになるんです。
そうすると、不思議なことにそのネガティブな感情は、ほったらかしにしていたら自然と大人しく消えていくんですよ。
注目しなくなったネガティブな感情は、次第にその力を失っていきます。
この3ステップを続けることで、徐々に感情に振り回されなくなり、起業家として必要な「冷静な判断力」が身についていくのを実感できるでしょう。
40代・50代のコーチング起業家へのアドバイス

長い学校生活や社会生活で培われた固定観念は、なかなか取り除くことはできません。
特に40代・50代の方々は、20年、30年と積み重ねてきた価値観があります。
- こうあるべき
- これが正しい
- これが常識だ
こうした思い込みは、私たちの潜在意識に深く根付いています。
マインドの変換は、数ヵ月、数年単位で徐々に変化していくものです。
一朝一夕には変わりません。
だからこそ、焦らずじっくりと向き合うことが大切なのです。
ネガティブな感情を抱く自分に否定的にならず、チャレンジしているからこそ不要なマインドがあぶりだされていると捉え、前向きに自分自身と向き合っていってほしいです。
着々とマインドと向き合えば、必ず軽くなります。
ネガティブな感情は、決して悪いものではありません。
そのネガティブな感情が出るということは、『認めて手放せるチャンス』なんです。
「よし、また出てきたね。これを手放せば、また次元がアップできる!」くらいのポジティブな気持ちで受け止めるのがいいですね。
結局、陰陽図でもそうですが、ネガのお陰でポジを実感できるのです。
ネガとポジは対立するものではなく、お互いを引き立て合う存在なんですよ。
ネガを否定的に捉えて、知らんぷりしたり蓋したりするからネガがたまって爆発するだけなんです。
40代・50代からの起業は、若い世代よりも多くの経験と知恵があります。
それと同時に、長年培ってきた固定観念も多いのは事実。
でも、その固定観念に気づき、手放せるのも、人生経験豊富な40代・50代の強みなのです。
若い世代よりも自己理解が深く、客観視する力も備わっています。
この強みを活かして、ネガティブ感情と上手に付き合っていきましょう。
まとめ

起業当初、ポジティブなだけでは進歩しません。ネガティブな感情もあって初めて進歩します。
この記事でお伝えしたことをまとめると
表面だけポジティブにしても、内側のネガティブな感情は消えません。
不安や恐れは、あなたが成長しようとしている証拠です。
認める→寄り添う→手放す、のプロセスを繰り返しましょう。
特に40代・50代は長年の固定観念があるため、焦らずじっくり取り組みましょう。
感情を自分と切り離して観察できると、振り回されなくなります。
ネガティブな感情は善でも悪でもありません。
否定も肯定もする必要すらもありません。
ネガティブな感情は、受け入れる感情であり、ずっと付き合っていく感情です。
ネガティブな感情は、悪い感情ではなく、あなたの成長を促してくれる大切なサインなのです。
陰があるから陽が際立ち、陽があるから陰が生まれる。
この陰陽のバランスこそが、コーチング起業で成功するための鍵となるのです。
お時間をつくって最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
あなたの成功を心から応援しています!
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