強みを活かしたコーチング商品の作り方|1ヶ月悩んで見つけた成功法

自分の強みや経験を活かして起業したらいい!

そんなアドバイスをもらっても…。
どの強みで起業したらいいのか、なかなか判断できませんよね。
実は私も、コーチ業にするまでも悩みましたが、どんな商品にするかでも、1ヶ月以上悩みました。
この記事では、強みからコーチング商品をつくる方法と、強みが見つからなかったときの対処法についてお伝えします。
正直なところ、コーチング商品づくりは、時間をかけてじっくり取り組むフェーズです。
まずは、おおまかな流れを知っていただくことで、安心できる内容となっています。
ぜひ、ご覧ください。
「強み」があっても売れない商品になってしまう現実
多くの方が勘違いされているのですが、強みがあっても、それがそのまま売れる商品になるとは限りません。
なぜなら、お客様がお金を払ってでも解決したい問題でなければ、どんなに素晴らしい強みでも商品にはならないからです。
プロダクトアウトとマーケットインの違い
起業前の私は、この重要な概念を学ぶことができました。
- プロダクトアウト:自分の作りたいもの、できることから商品を考える
- マーケットイン:市場が求めているもの、お客様の困りごとから商品を考える
元教員の私は、最初「教育コーチ」で起業しようと考えていました。
しかし、ある重要な問いに直面したのです。
「教員がお金を払ってまで解決したい問題はあるのか?」
この問いが、私を教員支援から離れる決心にもなりました。
お金を稼ぐ経験をしようと思って起業したのに、教員のサポートをするなら、別に起業する必要はない。
もし、教育関係のサポートがどうしてもしたいなら、しっかり稼いでから無償ですればいい。
そんなふうに考えたのです。
強みから売れる商品を作る3つのステップ
ステップ1:あなたの強みを見つける3つの質問
まず、強み見つけのシミュレーションをしてみましょう。
もし、お時間がありましたら、紙とペンを用意して質問に答えてみてください。
❓ 人よりも楽にできてしまうことは何ですか?
- 他の人は、あなたよりも苦労しています。
- この領域では、人並み以上の力を発揮することができます。
❓ これまで人にほめられた中で「大したことないのに、なんでこんなことでほめられるんだろう?」と感じたことは何ですか?
- 複数人から、同じような内容のことをほめられたはずです。
- あなたが当たり前にできることが、他の人にとってはうらやましいのです。
❓ 時間を忘れ、没頭したことは何ですか?
- 好きこそものの上手なれ
- これからも、どんどん上達していきます。
ステップ2:市場性を確認する2つのチェックポイント
強みが見つかったら、次は「売れるかどうか」を冷静に見極めていきましょう。
ビジネスモデルは、厚利少売。
ここは、冷静に見極めていきましょう。
📱 サクッとネット検索をしましょう
たとえば、以下のような「強み」を「コーチング商品」に変換して検索します。
強み | コーチング商品 |
---|---|
話すこと | 話し方コーチ |
プレゼン | プレゼンコーチ |
書くこと | ライティングコーチ |
片付け | 断捨離コーチ |
英語 | 英会話コーチ |
🔍 チェックする視点は2つ
- 検索されたコーチは、高単価で稼いているか。
- 広告表示が、複数件出てくるか。
広告というのは基本的にお金を払わなければ出せないものなので、広告が複数出ているということは、その市場に需要があり、投資回収できる見込みがある証拠です。
ただし、広告がすべてではありません。
私自身も広告は出していませんが、しっかりと収益を上げることができています。
重要なのは、その分野で実際に高単価でサービスを提供している人がいるかどうかです。
もし検索しても高単価で稼いでいる方が見つからず、広告もほとんどない場合は、市場として厳しい可能性があります。
潔くあきらめるか、別のアプローチを検討した方が無難です。
ステップ3:完璧を求めず「ある程度の方向性」で即行動
私が1ヶ月以上悩んだのは、ターゲットでした。
年代や職種。
だけど、売ったこともないのにどれがいいか悪いかなんかは分からない。
ある程度の方向性を決めた時点、つまり「40代・50代のコーチング起業をサポートするコーチ」とだけ決めて、即情報発信を始めました。
そして、私のコンセプトをブラッシュアップしていったのです。
私の実体験:「まさか自分なんて…」からの転換
ビジネス経験ゼロからの挑戦決意
元教員の私は「教育コーチ」で起業しようと考えていました。
Google検索しましたが、高額を稼いでいる方がいない。
広告も、ほとんど存在していませんでした。
典型的な高単価で売れない市場だった…。
そこで、メンターに相談したところ、次のような言葉をいただきました。
「山近さんの強みなら、ビジネスコーチができますよ」
「まさか自分なんて、ビジネス経験ゼロなのに…」と思いました。
しかし、新しいことに挑戦したい気持ちがありました。
今までの業界の外で挑戦してみたかったのです。
「もうすぐできるようになること」も商品になる
たしかに自己投資をしてコーチングビジネスを学んでいます。
「いきなりビジネスを教えるコーチ?」
全く問題ありませんでした。
- 本気で人を助ける
- 夢や目的に一生懸命
- 分かりやすく説明する
- 情熱的に話す
- もうすぐできるようになること
- 少し前にできるようになったこと
今はできていないことでも商品にすることができます。
強みとビジネスの学びをかけ合わせて、「第二の人生を拓きたいコーチの育成コーチング起業ビジネスコーチ」として起業しました。
自分が学んだことや実践したこと、成功や失敗。全てが、お客様のためになりました。
意外な結果:クライアントの6割が教員という現実
興味深いことに、実際には私のクライアントさんは教員が6割を超えています。
今となっては、お客様にとって、私がもっとも都合がよいのは、元教員からの起業家なんだと思っています。
お客様にとっては、ある意味ラッキーだと思っています。
市場を間違えるとビジネスにならないと悩んでいましたが、結果的に最適な形に落ち着いたのです。
重要な心構え:売ってみないと分からない
最後に、覚えておいていただきたいことがあります。
どんな商品であっても、それが売れる商品かどうかというのは、実際に売ってみないとわかりません。
売ってみることで初めて「これは売れる商品なんだ」という手応えがついて、ビジネスの完成が見えてきます。
なので、どんなに市場を調べた商品を作って、どんなに自分の強みを活かして商品を出したとしても、それが売れない場合というのは十分可能性としてあり得るのです。
準備3割で始める理想
ある程度しっかり商品のテーマを検討して、その上で世の中に出すのであれば、だいたい準備3割ぐらいで出してしまうのが理想的です。
0から100まで全部完成させて、全部軌道に乗せて、「これならいける」と満を持して出して、結果うまくいかなかったら、ロスが非常に大きいですよね。
身軽であることとタフであることというのはとても大事なので、心構えとしてもっておきましょう。
よくある質問にお答えします
Q1: 強みが全く思い浮かばないのですが、どうすればいいですか?
A: 私も最初はそうでした。
実は、強みというのは自分では当たり前すぎて気づかないものなんです。
まずは、周りの人に「私って何が得意だと思う?」と聞いてみてください。
意外な答えが返ってくるはずです。
また、「もうすぐできるようになること」も強みになります。
私の場合、起業について学んでいる最中でしたが、それを活かしてビジネスコーチになることができました。
今学んでいることや興味があることも、立派な強みの材料になるのです。
Q2: 市場調査で競合が少ない場合、チャンスですか?それとも需要がないということですか?
A: 私の体験から言うと、競合が少なすぎる場合は要注意です。
教育コーチで起業しようと考えていた時、Google検索しても高額を稼いでいる方がほとんどいませんでした。
広告もほとんど存在していませんでした。
これは「ブルーオーシャン」ではなく、「需要がない市場」だったのです。
競合が適度にいる市場の方が、実は安全です。
それは「お金を払ってでも解決したい問題がある」証拠だからです。
Q3: ビジネス経験がないのに、ビジネス系のコーチングはできるのですか?
A: できます!私がその証拠です。
「まさか自分なんて、ビジネス経験ゼロなのに…」と思いました。
でも、学んでいることを教えることは十分可能です。
むしろ、学習者の視点を持っているからこそ、初心者の気持ちがよく分かります。
大切なのは、常に学び続け、実践し続けること。
そして、自分より少し前の段階にいる人をサポートするという気持ちです。
完璧になってから始めようとすると、永遠に始められません。
Q4: 商品テーマを決めるのに、どのくらい時間をかけるべきですか?
A: 私は1ヶ月以上悩みましたが、今思えば時間をかけすぎました。
理由は、売ったこともないのにどれがいいか悪いかなんて分からないからです。
- 市場調査:1週間
- 強み分析:1週間
- 方向性決定:1週間
- 即実践開始
準備3割で始めて、実践しながらブラッシュアップしていく方が効率的です。
完璧を求めていると、機会損失が大きくなってしまいます。
Q5: 最初に想定したターゲットと実際のクライアントが違っても大丈夫ですか?
A: 全く問題ありません!
実は私も、当初は幅広い「40代・50代のコーチング起業希望者」を想定していました。
しかし、実際にはクライアントさんの6割が教員になりました。
今となっては、お客様にとって私がもっとも都合がよいのは、元教員からの起業家なんだと思っています。
市場が教えてくれるのです。
「想定」よりも「現実」を大切にしましょう。
お客様が求めている価値を提供できていれば、ターゲットのズレは全く問題ありません。
まとめ:強みとマーケットの掛け合わせで成功商品誕生
この記事では、強みからコーチング商品をつくる方法と、強みが見つからなかったときの対処法についてお伝えしました。
- 強みだけでは売れない(マーケットインの視点が必須)
- 3つの質問で強みを発見(楽にできること・褒められたこと・没頭すること)
- 検索エンジンで市場性確認(高単価コーチ・広告の存在)
- 準備3割で即行動(完璧を求めず方向性で始める)
- 「もうすぐできること」も商品になる(学習中のスキルも活用可能)
正直なところ、コーチング商品づくりは、時間をかけてじっくり取り組むフェーズです。
でも、商品づくりに完璧だったとしても、売れなければ正解かどうか分かりません。
時間と労力とお金のすべてが無駄にならないよう、慎重かつスピーディーにコーチング商品をつくっていただけたらと願っています。
今は、高単価で売れる強みがない方もおられるかもしれませんが、大丈夫です。
高単価で売れるスキルを学び、あなたの強みをかけ合わせることで、高単価で売れるコーチング商品をつくることができます。
お時間をつくって最後まで読んでくださり
ありがとうございました。
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