コーチングのメルマガは「教科書」より「お手紙」|完読率80%を実現した考え方
「なんですか、これ?」
メンターにそう言われた瞬間、私は固まりました。
「というか、ここまで仕上げるのに何日かけたんですか?」
「どうしてもっと早く私に見せなかったんですか?」
矢継ぎ早に質問が飛んできたあと、メンターは静かに笑いました。
悪気はない。
でも、その笑いの意味は分かりました。
私が何日もかけて作り込んだステップメールは、教員時代に書いていた「指導案」そのものだったのです。
私が書いていたのは「指導案」だった

コーチング起業1ヶ月が過ぎた頃。
メンターから「そろそろステップメールを作りましょう」と言われた私は、全力で取り組みました。
教員27年間で培った「分かりやすく伝える力」を、ここで発揮するときだと思っていました。
1通目のテーマを決めて、「ねらい」を設定する。この回で読者に身に付けてほしい目標を書く。導入→展開→活用、という流れで構成する。
今考えると、自分でも笑えるんですが、完全に授業の設計図でした。
読者を「児童・生徒」と見立てて、知識を教え込もうとしていた。
メンターに見せたとき、笑われた理由が後からじわじわと分かってきました。
「教科書を読んで、
心が動いたことあります?」
どんなに内容が正確で、構成が整っていても、教科書で人の行動は変わりません。
私のステップメールには、「山近という人間」がどこにもいませんでした。
「教科書」ではなく「お手紙」で書く

メンターからこう言われました。
ステップメールは、教科書じゃない。知識を教え込んでも、余計に不安にさせてしまうだけ。手紙を書くぐらいの気持ちで、お客様の『悩みの解消』や『問題解決のきっかけ』を与えてください。出し惜しみせず、全力でお客様に寄り添う、そんなお手紙を書きましょう。
この言葉を聞いたとき、27年間の教員経験がやっと役に立つと思いました。
子供たちと関係を築くとき、私はいつも「この子に届けたい」という気持ちで言葉を選りすぐっていました。
授業で「教える」ことと、子供の心に「届ける」ことは、まったく別のことです。
ステップメールも同じでした。
「情報を届ける」のではなく、「あなたに届ける」という気持ちで書く。
- 特定の誰か一人に向けて手紙を書くつもりで、その人の悩みに寄り添う。
- 自分の失敗談や葛藤を隠さず書く。
- 「教えよう」ではなく「伝えたい」という気持ちで書く。
この考え方に切り替えた瞬間、ステップメールの書き方がまったく変わりました。
完読率80%以上を実現した結果
書き直したステップメールをリリースしたのは、起業2ヶ月目のことです。
最終話まで読んでくれた読者の割合は、80%以上。
これは、私が教科書的なステップメールを捨てて、お手紙として書き直した結果です。
コーチングビジネスにおいてステップメールの役割は、単なる情報提供ではありません。
読者があなたのことを「信頼できる人だ」と感じるようになること。そのプロセスが、ステップメールなのです。
最終話まで読んでくれる人は、あなたの価値観を受け取ってくれた人です。
そこから体験セッションへの申し込みが生まれます。
何通書けばいいのか
「ステップメールは何通書けばいいですか?」という質問をよく受けます。
正直に言います。通数は、ターゲットによって変わります。
私自身、起業してから何度も通数を見直してきました。10通、11通、7通…と試行錯誤して、2026年の3月では、8通構成に落ち着いています。
ただ、長ければいいわけではありません。
11通あったとき、読む側も書く側も、正直疲れました。
「全部読んでもらいたい」という気持ちから通数を増やしても、受講者の負担になってしまっては本末転倒です。
大切なのは通数よりも、
1通1通がお手紙として機能しているかどうか。
ターゲットの悩みの深さ、信頼を築くのに必要な時間、提供したい価値の量…
これらを考慮した上で、あなたのビジネスにあった通数を見つけてください。
まとめ
コーチングのステップメールで大切なことを整理します。
- 「知識を教える教科書」ではなく「あなたに向けたお手紙」として書く。
- 自分の失敗談・葛藤を隠さず、人間味を出す。
- 1通1通、特定の誰か一人に届けるつもりで書く。
- 通数よりも、1通ごとの質(温度)にこだわる。
私が27年間の教員経験で学んだことは、「人は、信頼する人の話しか聞かない」ということです。
ステップメールは、その信頼を育てる場所です。
教科書を読んで行動する人はいません。
でも、心に刺さったお手紙は、人を動かします。
コーチングビジネスの「マーケティングファネル全体像」については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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