コーチング起業成功の全体像!教員がつかんだ『線』思考の5段階戦略

教員を退職してコーチング起業を始めた当初、私は完全にビジネス音痴でした。
しかも、はじめてのオンラインビジネス。

コーチング商品は、どのようにして売るの?

オンラインで売るって、どうやって?

どんなビジネスの仕組みをつくればいいの?
想像もつきませんよね。
私も以前はそうでした。
そして、起業初期の4ヶ月間、まさに「点的思考」でバラバラの活動をしていた結果、体験セッションで3回連続で断られるという苦い経験をしました。
でも、本気でビジネスの全体像を学び直した瞬間、すべてが変わったのです。
起業5ヶ月でゼロイチ達成、6ヶ月で月100万円突破を実現できました。
この記事では、私が退職金から投資して学んだ「ビジネスを『点』ではなく『線』で見る思考法」について、マーケティングファネルを使って具体的に解説します。
この記事を読むことで、ビジネスを『点』ではなく、『線』でとらえることができるはずです。
情報発信に苦手意識をもたれている方でも、きっと情報発信の的が絞れるようになるはずですよ。
私が犯した「点的思考」の大失敗

SNSでフォロワーは増えたけど売上に繋がらない地獄
起業初期、私はとにかくSNSに力を入れていました。
SNSは、単純にやれば数字が増えるから、起業初期の地味で地道な作業もやってる感は得られるんですよね。
でも、フォロワーが増えても売上どころか、申込みにもつながらなかったのです。
ブログを週3記事書いても誰にも読まれない現実
合わせてブログも週3記事ペースで執筆していました。
しかし、ブログの先の動線もなければ、ブログ自体に一次情報も乏しく、正直なところ、だれにも読まれていませんでした。
バラバラの活動で成果が出なかった期間
SNSとブログと合わせて、メール講座(ステップメール)の構築を進めていました。
メール講座リリースが、起業2ヶ月目。翌月には、体験セッションを3週間連続ですることができていました。
でも、契約には至らなかったのです。
これがまさに、稼げていないコーチの典型的な「水たまり状態」だったんですね。
本気の学び直しで掴んだ「線的思考」への転機
メンターのマーケティングファネルに自分が乗っていた衝撃
起業1ヶ月後、メンターから「そろそろメール講座の制作にかかりましょう」と言われました。
その時、「自分自身が、メンターのマーケティングファネルにのって契約したことが理解できた」瞬間があったのです。
「自分が契約したこの仕組みを、自分でももちたい」
この気づきが、私の「点的思考」から「線的思考」への転換点でした。
教員時代の「指導案思考」からの脱却
メンターからこう指導されました。
ステップメールは、教科書じゃない。知識を教え込んでも、余計に不安にさせてしまうだけ。手紙を書くぐらいの気持ちで、お客様の『悩みの解消』や『問題解決のきっかけ』を与えてください。出し惜しみせず、全力でお客様に寄り添う、そんなお手紙を書きましょう。
私が初めて書いたステップメールは、まるで教員時代に書いた指導案でした。
どうやってわかりやすく教えるかだった。
今思い返すと、黒歴史です。
コーチングビジネス成功の5段階マーケティングファネル

ビジネス素人だった私が自己投資して学んだのは、見込み客が商品のことを認知してから、購入するまでの一連の流れを図式として表したマーケティングファネルの考え方でした。
稼げるコーチと稼げないコーチの決定的違い
稼いでいるコーチのビジネス全体像を一本の川に例えるとしたら、稼げていないコーチのビジネス全体像は水たまりが点在しているだけというイメージです。
コーチングビジネスでは、見込み客と最初の接点をもつところから契約まで、一つの大きな流れを用意します。
その流れの中に、例えば船を浮かべて、その船に見込み客に乗ってもらって流れてもらうイメージなんですね。
このように、意図的に全体の流れを作り込まなければ、高額商品を買ってもらうことはできません。
5層構造で理解するマーケティングファネル
私が学んだマーケティングファネルは、5つの層から成り立っています。
- 認知の層
- 興味・信頼の層
- 欲求の層
- 記憶の層
- 行動の層
この図は上から順に、最初上の方は面積が広いですが、下層に近づくにつれて面積が狭まっていきます。
これはつまり、例えば、最初は100人の人が間口に入れたとしても、最終的に契約するのはそのうちのごく一部であるということです。
【第1段階】認知の層:存在を知ってもらう戦略

認知とは何か
認知の層では、その名の通り、あなたとあなたの商品の存在を知ってもらうことが一番重要になります。
どんなに魅力的で、どんなに素晴らしい商品を用意したとしても、人にその存在を知ってもらわなければ買ってもらいようがありませんよね。
私が実践している認知拡大の具体的手法
- X
- WordPress
- note
私は、SNSのフォロワーが1000を超えるまでは「認知」フェーズだと考えています。
「投稿数5、コメント周り30、いいね30、フォロー20」のようなノルマを決めて、認知を拡大する期間も必要です。
どんなに「興味・関心」を高める投稿をしても、読む人がいなければ、空に向かって大声で話しているのと同じですからね。
教員経験から学んだ認知の本質
27年間の教育経験から言えるのは、人は、信頼する人の話しか聞かないということです。
そして、失敗談や人間味を出す人にしか興味をもたないんですね。
認知の層では、あなたの商品が、自分のための商品だと感じていただくことをめざしましょう。
【第2段階】興味・信頼の層:関係性を深める仕組み

最大の関門:メルマガ・LINE登録
まず、メルマガやLINEに登録していただかなければなりません。
あなたは、メルマガやLINEに登録したことはありますか?
もしありましたら、その時の感情を思い出してみてください。
おそらく、かなり強い動機がなければ、登録しなかったのではないでしょうか。
登録作業には、手間がかかって面倒です。
しかも、個人情報(氏名・メールアドレス)を渡すのもためらいますよね。
メルマガやLINEに登録していただくまでが、大きな関門です。
信頼関係構築の教育者的アプローチ
27年間の教員経験で学んだことですが、興味をもった人の話を聞き続けることで、信頼関係は深まっていくのです。
信頼関係が構築できたときにはじめて、こちらの価値観を伝えることができる。
これが、ステップメール「10日間無料メール講座」にあたります。
つまり、10日間、「メール→課題→メールコンサル」のやり取りを続けることで、「価値観の教育」、相手の価値観を書き換えることができるんですね。
私が実現した驚異的な完読率
起業2ヶ月でメール講座を完成させ、最終話までの完読率80%以上を実現することができました。
これは、メンターから学んだ「教科書ではなくお手紙」という考え方を実践した結果です。
信頼関係の構築 + 価値観の教育 = 強固な見込み客育成
「価値観の教育」の層では、見込み客にとって、あなたが先生のポジションに立つことをめざしましょう。
【第3段階】欲求の層:購買意欲を高める戦略

2つのタイプの見込み客
ここでは、大きく2つのパターンに分かれます。
「商品に興味がある・今すぐほしい」
おそらく、体験セッションに来てくださいます。
「気になるけど、今はまだ様子見をしよう」
おそらく、体験セッションには来られないです。
しかし、そのうち客も今後のメルマガ発信を読み続けてくださいます。
今後、お客様のタイミングで、将来的にお客様になる可能性があります。
強いオファーの重要性
この商品が欲しいかもと思ってくれたすべての人にチャンスを与える、そのために体験セッションを強くオファーするということがとても大事です。
強くオファーするの「強く」というところが気になると思うんですけれども、これは決して強く売り込むとか押し売りをするとかということではありません。
あくまで売り手のスタンスのことです。
購買意欲をもった人は多くの人が背中を押されたがっているんですね。
欲求の層では、見込み客を体験セッションへ導くことをめざしましょう。
【第4段階】記憶の層:長期的な関係維持

今すぐ買わないお客様との継続的関係
体験セッションに参加したものの、今すぐは買わないお客様たちがあなたとあなたの商品に興味をもって、今は買わないけど、いつか買えたらいいなと思っている場合もありますよね。
もし強いオファーを送ったり、体験セッションを受けたとしても、購入を見送る人たちがいたとして、もしこれが相手から縁を切られなければ、相手はあなたに興味をもち続けているということです。
エンゲージメント率10%の継続的維持
私は常に、SNSの情報発信では、エンゲージメント率10%を超えるように意識しています。
一般的に高いかどうかは分かりませんが、個人的には10%を指標にしています。
エンゲージメント率だけは気にしている理由、この指標こそが、投稿の価値、SNSの目的である「興味・信頼」だからです。
相手から縁を切られなければ、引き続き情報発信などをしながら、あなたから接触し続けることができます。
そうすると今すぐは買えないけど、いつか買いたいと思っている人たちは興味をもち続け、商品を記憶し続けるので、長い目で見ると購買につながることもあるのです。
【第5段階】行動の層:契約への最終ステップ

体験セッションでの信頼関係構築
欲求の層で体験セッションのオファーを送ったら、体験セッションに参加した見込み客にはサービスの説明をする流れになります。
ここで重要なのは、27年間の教員経験で培った「傾聴」のスキルです。
じっくり話を聴く。傾聴が信頼関係の構築の基礎中の基礎なんですね。
相手が必要感を感じていないのに、どんなにすばらしい知識やスキルを教えても無駄です。
しっかり話を聴いて、適切な質問をしたり共感したりすることを通して、相手の深層心理を理解することが重要です。
契約率向上の秘訣
商品の良さや詳細内容を理解すれば、行動の層に移行して購入に至ります。
ここで集客の川はゴールにたどり着きます。
私が起業5ヶ月でゼロイチ、6ヶ月で月100万円を達成できたのは、この5段階すべてが一貫性をもって健全に機能したからなのです。
全体像理解で見えてくる本当の課題

課題は上流にある
改めて全体の流れを理解することはできましたでしょうか。
すべての工程に意味があるということと、最終的に一人に契約してもらうために、それぞれの層で一定数の見込み客を獲得する必要があるということがわかっていただけたかと思います。
あなたはこの中でどこに課題をもっているでしょうか?
あるいはどこが苦手になりそうでしょうか。
大抵の場合、特定の場所に課題があったと感じていても、本当の課題はさらに上流にあるという場合が多いです。
具体的な課題診断法
例えば、記憶の層から行動の層へ移る人が少ない、つまり体験セッションでの契約率が悪いとなった場合、原因は「興味・信頼」の不足かもしれません。
つまり、メルマガをやっていないとか、メルマガの内容が良くないとか、そういった課題点があるという可能性があるということですね。
あるいは「認知」の層から「興味・信頼」の層に移る人が少ないという場合、つまり、SNSからメルマガへ登録する人が少ないという場合ですね。
こういう時は、「認知」の母数が足りないか、「認知」を取ろうとしている領域そのものが枯渇しているか、あるいはその領域そのものが間違っているかという可能性があります。
マーケティングファネルの現実的な変換率
このマーケティングファネルを理解する上で重要なのは、各段階での現実的な変換率を知ることです。
【認知→興味・信頼】 SNSからメルマガ登録:1-3%
- 1000人のフォロワーから10-30人のメルマガ登録
【興味・信頼→欲求】 メルマガから体験セッション申込み:5-10%
- 100人のメルマガ読者から5-10人の体験セッション申込み
【欲求→行動】 体験セッションから契約:20-50%
- 10人の体験セッションから2-5人の契約
つまり、最終的に一人に契約してもらうために、認知の段階では1000-2000人の接触が必要になるということです。
認知拡大の現実的な必要数と戦略
この数字を見て驚かれた方も多いと思います。
「フォロワー100人で稼げない」のは当然なんです。
安定して月1-2契約を獲得するには、フォロワー2000-3000人は必要というのが現実です。
- SNS投稿を数回やって「認知活動した」と満足
- フォロワー100人程度で「集客開始」と勘違い
- ブログを月2・3記事書いて「情報発信している」と錯覚
この1000-2000人を各種SNSやブログ、noteで、あらゆる手段を駆使して認知拡大をする必要があります。
ここがおざなりになると、もちろん稼げません。
- 投稿数5、コメント周り30、いいね30、フォロー20のノルマ実行
- エンゲージメント率10%の継続的維持
- X、Instagram、Facebook、ブログ、noteでの多角的な情報発信
地道ですが、この認知活動こそが成功の土台なのです。
この数字を理解することで、「なぜ集客に時間がかかるのか」「どの段階を改善すべきか」が明確になります。
ビジネス成功への実践的チェックリスト

各段階での重要指標
- SNSフォロワー1000人達成
- エンゲージメント率10%維持
- 投稿数5、コメント周り30、いいね30、フォロー20の実行
- メルマガ開封率70%以上
- 「お手紙」感覚での価値提供
- 信頼関係構築と価値観教育の実施
- 強いオファーの実施
- いますぐ客・そのうち客の適切な分類
- 体験セッション申込み率の向上
- 長期的関係維持の仕組み
- 継続的価値提供
- エンゲージメント率の維持
- 傾聴による信頼関係構築
- 適切な商品説明
- 契約率の向上
成功のための3つの原則
- ビジネスを点の集まりではなく、流れで考える
- ビジネスの工程すべてに意味がある
- 改善点は上流を中心に探す
まとめ

この記事では、私が本気でコーチングビジネスを学び直して掴んだ「ビジネス全体像」について、マーケティングファネルを使って説明してきました。
いかがだったでしょうか。
ビジネスを「点」ではなく、「線」でとらえることができたのではないでしょうか。
見込み客の獲得から契約まで一本の大きな流れとして考えることで、商品を考えたり、SNSを運用したり、メルマガを書いたりするときに、ただ漠然と取り組むのではなく、何のために取り組むのかを意識しやすくなると思います。
この大きな流れが、どこか一つが歪んでいたり、せき止められたりしていても、ビジネスはうまくいきません。
すべてが一貫性をもって健全に機能することで初めて稼げるようになります。
ビジネスの仕組みを構築してから、メルマガやLINEの登録までに数か月かかるはずです。
見込み客のリストを集めることは、想像以上に時間がかかります。
多くの方が、成果がでるまで粘ることができず、コーチングビジネスの業界から撤退していきます。
ここで、あなたのエネルギーになるのが「起業の目的」です。
ぜひ、「理想の未来」にワクワクしながら、忍耐づよく乗り越えていきましょう。
どれか1つでもかけてしまうと、体験セッションには誰も来ません。
ビジネスの仕組みをできる限り早く構築し、SNSによる情報発信とコンテンツづくりを粘り強く行っていきましょう。
情報発信は「点」ではなく、「線」としてみるクセをつけてくださいね。
ひとり起業成功は、「スキル:マインド=1:9」が、成功の法則であり本質です。
起業初心者の段階から、本質をしっかりと身に付け、土台を固めておくことが重要です。
あなたの成功を心から応援しています!
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