375万円メンターからの卒業|50代起業家が下した英断の真相
この記事は、次のような方に向けて書きました。
- 起業塾やコンサルで「まずはマインド」と言われて違和感を感じている方
- 「引き寄せ」や「潜在意識」を学んだけれど、売上がついてこない方
- 「がんばって行動!」に疲れている40・50代の方
もし一つでも当てはまるなら、この先を読み進めてください。
私が経験した「迷走」と「回復」の実話が、あなたの状況を変えるきっかけになるかもしれません。
私は49歳で教頭職を早期退職し、50歳でビジネス経験ゼロからコーチング起業を始めました。
起業当初、私は成功に本気でした。
すでに早期退職を決断し、「絶対に稼がなければならない状況」に、自らを追い込んでいました。
その覚悟を示すように、1年間で250万円という高額な自己投資を決断。
退職金も想像以上にいただけたため、投資だと割り切り思い切りました。
この大きな「覚悟」と「投資」、そして正しい「仕組み」のおかげで、起業6ヶ月で月100万円を達成し、「これで軌道に乗った!」と確信したのです。
だけど、稼げる月もあれば稼げない月もある。
収入を自分でコントロールできないことが、こんなにも大変だなんて…。
そんな不安の中、メンターから「次のステージに行くには、潜在意識の浄化が大事です」と言われました。
藁にもすがる思いで、私はその言葉に従いました。
そして起業1年が過ぎた頃、私は「潜在意識」という名の迷宮に迷い込みました。
結果として、私は多大な恩義のある一人目のメンターの元を去る決断をしました。
なぜ、そんな決断をしたのか。
この記事では、その「葛藤」と、私のビジネスを再起動させた「戦略回帰」の真実をお話しします。
最初の高額投資は「時間の損失」を避けるための決断
ビジネス経験ゼロの40代・50代にとって、時間は最も貴重な資源です。
もちろんお金は大事ですが、年齢を重ねる度に「時間=命」を強く実感しています。
自己流で進めれば、無料や安価の情報、本やYouTubeを漁り続け、ありもしない「完璧な準備」を求め、時間だけが過ぎていく。
あなたも、そんな経験はありませんか?
私は最初、ネットで大手の起業塾に注目しました。
しかし、ある有名な塾について調べた際、驚くべき事実を知りました。
- 入塾前に主宰と直接話す機会がない
- 300万円以上のコースでなければ、主宰から直接サポートを受けられない
- 大半がオンデマンド動画を見るだけ
この実態に気づき、私は方向転換しました。
ビジネス初心者のゼロスタートには、マンツーマンサポートが最適だと判断し、以下の4つの要素が揃ったメンターを探しました。
マンツーマンサポート
個別の状況に合わせたアドバイスが受けられること
価値観の共鳴
ただ稼げばいいではなく、私自身が稼ぎ方に、自己成長や社会貢献を見出せること
目標金額の一致
月100万円、年商1000万円を目指すというゴールが一致していたこと
働き方の一致
無理なく稼げて、60歳を超えても継続できるビジネスモデルであること
そして、運命的な出会いがありました。
一人目のメンターとの出会いです。
起業6ヶ月で月100万円達成
一人目のメンターから、私はビジネススキルとビジネスマインドを徹底的に学びました。
- ランディングページの作り方
- ステップメールの設計
- セールスの基本
- SNSの活用法
何も分からなかった私に、一から丁寧に教えてくださいました。
おかげで、起業6ヶ月で月100万円を達成。
「この方についていけば大丈夫だ」
「年商8桁まではサポートをお願いしたい」
心からそう思いました。
起業のスタートを切れたのも、「理想の未来」の可能性を見出せたのも、間違いなくこの方のおかげです。
今も、心から感謝しています。
「潜在意識」という名の迷宮

月100万円を達成した後、メンターからこう言われました。
「次のステージに行くには、潜在意識を浄化することが大事です」
「習得よりも感得が大事です」
私は素直に従いました。
これまでも、メンターのアドバイスを素直に実行して成果を出してきましたから。
潜在意識…スピリチュアルに傾倒していきました。
- スピリチュアル
- 見えない世界
- 引き寄せの法則
- 「思考は現実化する」
- 「感情が未来を創る」
- 「波動を整えましょう」
論理的思考が得意だった私は、戸惑いました。
- 「いや、待って。これ、どうやって実践するの?」
- 「いやいや、これを続けたらもっとラクに稼げるはず…」
- 「これいい、ほどほどの行動で稼げたりして…」
次第に、1日のビジネス時間が減っていき、『スピリチュアル>ビジネス』になっていったのです。
- 抽象的な話を聞いて、「なるほど」と思う
- 占いみたいに言われたら思い当たる節がある
- でも、明日から具体的に何をすればいいのか分からない
- ふと、こんなことしてて大丈夫?と我に返るときもある
- そんな「分からなさ」が、じわじわと自信を奪っていく
- ビジネスは、論理ではだめ、マインドがすべてなんだ
- 思うように稼げていない自分を正当化していく…
私も、まさにその状態でした。
クライアントさんの成果が出にくくなった
さらに深刻な問題が起きました。
教員時代、「苦手な子でも分かる授業」を大事にしていました。
理由は、学校を好きになってもらいたかったから。
分数の割り算が分からなければ、分かるまで何度でも教える。
「とりあえずやってみて!」とは絶対に言わない。
できない自分を友達に見せたくない…大人がそうであるように子供も同じです。
具体的な指導で、分からないをほったらかしにしない。
これが、27年間で培った私の指導スタイルでした。
でも、迷走期には、それができなくなっていました。
クライアントさんが、
- SNS投稿が書けない…
- 申込みが入らない…
といった悩みから、具体的なコツを求めているにもかかわらず、私は、
- まずは完璧主義やジャッジ思考を取り除きましょう
- 潜在意識で売ろうとしてないかもしれませんね
などと抽象的なアドバイスをするようになっていたのです。
かつて私自身が起業4ヶ月目の挫折期に、メンターから同じようなことを言われました。そして一ヶ月後にゼロイチを突破した。
その成功体験があったから、私も同じことをクライアントさんに言っていたのです。
しかし、クライアントさんは「分かりました」と言いながら、困惑されていたはずです。
内心では、
- 山近さん、それよりも、申込みが増えるコツを教えてほしいんですけど…
- SNS投稿が分からないんですけど…
私は、クライアントさんが「分からない」ことを誤魔化していました。
「分からないまま進ませない」という自分の最大の武器を、私自身が手放していたのです。
もしあなたが今、コーチやコンサルに相談しても「マインドに原因があるかもしれませんね」と言われて具体的な答え、戦略がもらえない状態なら、それはあなたのせいではありません。
順番が、間違っているのです。
メンターを離れる決断
起業1年を過ぎた頃、私は焦っていました。
クライアントさんの成果が出ない。
もしかして、自分がしていることが、クライアントさんを苦しませているのではないか。
「このままじゃダメだ」
そう思いながらも、どうすればいいか分かりませんでした。
ある日のセッションで、メンターに正直に打ち明けました。
「クライアントさんの成果が出にくくて…しばらく私自身の集客を止めたいんです」
メンターはこう答えました。
「山近さんが新規のクライアントさんを増やすことが、既存のクライアントさんのためになります。結果を出すのは、クライアントさん自身ですよ」
たしかに、その通りだと思った。
このタイミングで、私は一人目のメンターの元を去る決断をしました。
誤解のないように言うと、メンターのせいではありません。
起業のスタートを切れたのは、間違いなくこの方のおかげ。
今も、心から感謝しています。
ただ、私自身が次に進むべき方向を見失っていた。
「抽象」を受け取る土台が、まだ自分にはなかったのです。
順番を、完全に間違えていました。
二人目のメンターとの出会い
起業2年目も3ヶ月が経過した頃。
私は、人生を変える決断をしました。
一人目のメンターから離れ、自分一人でやっていくことも考えました。
でも、私自身がコーチをつけていることが、私の成長だけでなく、クライアントさんの学びにもつながると思ったのです。
二人目のメンターにサポートをお願いしました。
そして、ある決断をしました。
「戦略に戻る」
潜在意識や引き寄せを全否定するわけではありません。
それらも、大事だと思います。
ただ、私には順番が違った。
そして、私のお客様は守るべきものが多い方ばかり。この3次元の世界で最短で成果を出すには、まずは戦略的に大量行動を繰り返す方が合っている。
そう判断しました。
二人目のメンターとのセッションを重ねる中で、私は原点に戻ることを決意しました。
「分からないまま進ませない」
この原則に、もう一度立ち返り、ここに『一点集中』することを決断しました。
二人目のメンターがこう言ってくださったんです。
「山近さんの2年目の経験で、助けられる人を助けてあげてくださいね」
この言葉を聞いたとき、心の底から思いました。
「ただでは起きん。この経験を、必ず誰かの役に立てる」
二人目のメンターにも、心から感謝しています。
40代・50代が迷走しないための「必勝の順番」
〜2年目の試行錯誤でたどり着いた成功の法則〜
【具体=土台】まずはここを固める
人生経験の深掘り・ゴール設定
誰に・何を・どう届けるか
選ばれる商品・サービスを形に
LP・SNS・セールスを「分かる」まで
【抽象=加速】土台の上に乗せる
土台を「加速」させるブースター
🚨私の失敗
- STEP 1〜4 の土台がないまま STEP 5 に進んでしまった
↓
結果:迷走・消耗
- 順番を正して回復!
「具体的な土台」があって初めて、抽象的な世界が最大限に活きる
あなたが今、抽象論で消耗しているなら、順番を変えるだけで状況は変わります。
私がそうだったように。
結果:教頭年収を超えた

やらないことを明確にし、戦略に一点集中した結果、私のビジネスは一気に加速しました。
2年目に、教頭時代の年収を超えることができました。
おそらく、1年目のような『抽象論』に頼ったままでは、この成果は絶対に得られなかった。
さらに重要なのは、クライアントさんの成果も大きく加速したことです。
「分からないまま進ませない」を徹底したことで、クライアントさんは迷わなくなりました。

山近さんのサポートは、本当に分かりやすい

他のコーチとは手厚さが違う

やっと、安心して進めます
そんな声を、たくさんいただくようになったのです。
なぜ40代・50代に「分からないまま進ませない」が必要なのか
ここで、大切なことをお伝えします。
若い世代は、「とりあえずやってみよう!」で動けるかもしれません。
でも、40代・50代は違います。
- 本当にこれで大丈夫なのか?
- 失敗したらどうしよう
- 家族に迷惑をかけたくない
人生経験が豊富だからこそ、「分からないまま進む」ことへの恐怖が大きいのです。
だからこそ、業界の「とりあえず行動!」文化ではなく、「分からないまま進ませない徹底サポート」が必要なのです。
分かるから、できる。
分からなければ、何度やってもできるようにはならない。
これは、教員27年で何度も経験した真実です。
そして、ビジネスでも全く同じなのです。
高額投資の真の価値は「手放す勇気」
私が375万円を投資した一人目のメンターから離れたのは、その投資やメンターを否定したのではありません。
抽象的な世界に溺れるのをやめ、教員経験を活かした具体的な戦略へ戻る。
心のどこかで望んでいた「楽」に対する甘え、自分自身への「潔い手放し」を実行したからです。
高額な自己投資の真の価値は、最短で成功するためのノウハウだけではありません。
「自分のビジネスに不要なものを潔く手放す勇気」を与えてくれたことにあると確信しています。
一人目のメンターがいなければ、起業のスタートすら切れなかった。
二人目のメンターがいなければ、戦略への回帰ができなかった。
お二人のメンターに、心から感謝しています。
あなたへ

最後に、あなたに問いかけたいことがあります。
- あなたは、分かってから進みたいですか?
- それとも、分からないまま進みたいですか?
もし、あなたが今、
- 「潜在意識」や「引き寄せ」で消耗している
- 「とりあえず行動」で失敗を繰り返している
- 何が正しいのか分からなくなっている
そんな状態なら、順番を変えてみてください。
まずは「具体」から。
「分かる」から「できる」へ。
その道筋が見えたとき、あなたのビジネスは動き始めます。
私がそうだったように。
分からないまま成功しても、うれしくない。
ビジネスを長く続けるなら、自分が「分かって」成功しないと意味がない。
卒業した教え子たちの手紙には、必ずといっていいほどこう書いてくれていました。
「山近先生の授業は分かりやすかった。学校に行くのが楽しかったです。ありがとうございました」
これが、私の最大の強みです。
教え子たちと試行錯誤しながら鍛えた「分かりやすく教える力」。
今度はビジネスの世界でも存分に活かし、これからもさらにバージョンアップさせていきます。
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